【Ethereum】Testnet
Ethereumを使ってSmart Contractsなどの実験を行うためには、Etherと呼ばれる暗号資産(仮想通貨)が必要となります。
2020年7月時点で1 ETHあたり約3万円程度ですから、たとえ勉強のためとはいえ大きな金額です。もし、実験の際に誤ったアドレスに送金してしまったり、作成したスマートコントラクトのバグなどで暗号資産を失ったりすると大変なことですね。
さいわいEthereumには、他の一般的な情報システムと同じように、本番環境(Mainnet)とは別に、開発や動作テストを目的としたテスト環境(Testnet)が用意されておりますので、実験目的の場合はテスト環境を利用するとよいでしょう。
テスト環境で使うEtherなどの暗号資産には資産としての価値はありませんが、入手に費用は一切かからずテスト等に使用することができます。
Testnetへの切り替え
BraveのCrypto Walletsは初期状態では本番環境(Mainnet)につながってますので、テスト環境(Testnet)へ切り替えてください。
Braveのアドレスバー横のバーガーメニュー(☰)をクリックしてメニューを表示して、[Crypto Wallets]を選択してください。
ブラウザの右上の[Main Ethereum Network]と書かれているところクリックして切り替えます。
いくつかの種類のTest Networkがありますが、本Blogでは[Ropsten Test Network]を使用します。
faucet
テスト環境で利用するEtherを入手できるサイトはいくつかあります。ここでは、MetaMaskというウォレットの開発元サイトでEtherを受け取ってみましょう。
Crypto Walletsを[Ropsten Test Network]に切り替えた状態で、以下のWebサイトへアクセスしてみましょう。
https://faucet.metamask.io/
[request 1 ether from faucet]ボタンをクリックすると、1ETH受け取ることができます。faucetとは蛇口の意味で、蛇口をひねれば水が出てくるように、(ここではテスト環境用ですが)暗号資産がでてきます。
1ETHを受け取る際、送り先ウォレットアドレスなどの情報を取得するために、Webサイトからウォレットへ接続が行われますので、[Connect]をクリックしてください。
テスト環境のウォレットに1 ETHが入っていることが確認できれば成功です。
これが本番環境であればうれしいのですが、あくまでもテスト環境ですので残念ながら資産的価値はありません。ご注意ください。
余談になりますが、Wikipediaによれば2010年頃にはThe Bitcoin Faucetというものが存在していたようで、当時は本物の5 Bitcoinを受け取ることができたようです。