Cryptocurrency Research Lab.

Cryptocurrency関連技術についての調査・研究

Play with Baby Wonderland

2022年9月9日(金)にリリースされたBaby Wonderlandは、Tokenomicsのアップデートにも大きく関係していく、BabySwapの新たなチャレンジとなります。

ロードマップ

公式アナウンスによると、現在はまだPhase 1ということで、6つある島のうち『Main Land』のMintと、マーケットでのLandの売買ができるようになっています。

今後開発Phaseが進んでいけば、将来的に3D Metaverseに対応し、Land上に建物が建てられるようになるとのことです。とくに変化が激しいCrypto Worldにおいては、提示のロードマップ通りにプロジェクトがうまく進んでいくかどうか、途中でプロジェクトが頓挫してしまうことはないか、という懸念はありますが、BabySwapがはじまってからこの約15ヶ月間の実績を見るかぎり、概ね有言実行してきています。

運営チームに関して公式アナウンス以上の情報は分かりませんが、とくに資金繰りに窮している様子でもなく、このBear Marketにおいて $BABY 価格が大幅に下落しているという大きな問題はあるものの、プロジェクトは今後も続いていくのだろうと期待しています。

$BABY価格の下落については、低迷した相場が続いている中で、現在20 BABY/ブロックとアウトプットも多く、インフレーションを抑えるためLand Mint時にBABYのBurnが行われているものの総発行数量に比べてBurn量がまだまだ不十分なようです。先日(17日)のAMAにて、アウトプットを20→18 BABY/ブロックに削減する予定とのことですから、運営チームも問題意識は持っていて対策も検討しているようには思います。

Baby Wonderlandがただの絵空事レベルで終わるのか、それとも、本格的な3D Metaverseが構築されてそこに新しい経済圏が生まれるのかは分かりませんが、この先ずっと楽しみしかないです。

Land Mint

9月9日(金)からはじまったMain LandのMintでは、1x1 Landが10,660個、3x3 Landが100個が販売され、3x3 Landは開始から15分ほどで完売しました。現在も1x1 Landは1,000 BABYでMintできますし、NFT マーケットでも二次流通されていて、購入することはできます。

今後、Tokenomicsのアップデートにより、LandオーナーにBABY報酬を受けられるなどの変更が行われるとのことです。APRがどのくらいになる予定かは分かりませんし、Landの大きさや種類(Premium/Normal)などいくつかの要因によって計算されるProsperity Pointsによって決まるようです。1,000 BABYをvBABYとして持っておくのが得なのか、1x1 Landにした方が得なのか、現時点で判断つきませんが、私個人は無理ない程度で少しずつ買い増しています。

Landを購入する目的

vBABYとLandどちらが得かという点は現時点でははっきり分かりません。もし、多くのユーザーがvBABYをRedeemしてLandを購入するとなればRedeem手数料の半分がvBABYホルダーに分配されたり、Landの売買が活発になれば、NFT Marketにおける売買手数料が増えてvBABYホルダーはその恩恵を受けられます。

その観点において、私自身もなるべくvBABYはRedeemしないようにしていますが、Landもできるかぎりたくさん手に入れたいと考えています。

もし隣接Landをすべて持っていれば、NxNの正方形にマージすることができます。Baby Wonderlandへアクセスすると分かりますが、3x3以上の大きさであれば、Landに好きな画像をアップロードしてマップ上に表示させることができます。これは、The Sandboxでも同様かと思います。

今はまだLandはTwitterなど一部のソーシャルメディアと連携しているだけですが、今後Landに色々な情報が関連づけられるようになったり自分の3D Metaverse空間が持てるとなれば、事業者やYouTuberの方など宣伝にも活用できる可能性もあるかもしれません。

今後、3x3 Landだけでは小さいと考えて隣接Landも購入する動きや、それを見据えて少し高めにLandを売ろうとする動きがあったり、陣取り合戦がはじまるかもしれません。

もちろん、6つの島がありますので供給過多によりLand価格が上がらないことも十分に予想できます。

様々なリスクについて十分に考慮した上で、Landの購入を判断するのがよいかと考えます。

Baby Wonderlandの遊び方

現時点では売買するくらい用途がありませんが、まだリリース後間もないこともあり、Baby WonderlandやNFT Marketのユーザインタフェースは十分ではなさそうです。

とくに複数のLandを所有しているような場合、それぞれのLandに隣接しているLandがどれで、誰が持っていて、マーケットで売り出し中かどうか、という管理するのは非常にたいへんです。

さいわい、Baby Wonderlandサイトを少し調べてみたところ、Landに関するデータをサーバから比較的容易に取得できることが分かりました。サイト内部のWebブラウザ-サーバ間通信でI/F仕様は非公開ですから今後バージョンアップで変更となる可能性はありますが、個人でBaby WonderlandのLandデータを分析する範囲では今のところ問題なく使用できそうです。

github.com

週末にちょっとプログラムを書いてみました。今回使用したDeno、およびJavaScript/TypeScriptはしょせん素人の趣味レベルですが、まずは、自分のやりたいことがちゃんと実現できるということが大事ですね。

個人で使うだけですから、あえてモジュールを公開する必要も無いのですが、自分と同じようにLandデータを色々と分析したいと考えている方もいるかもしれません。また、これがきっかけでBaby Wonderlandに興味を持った優秀なエンジニアの方々が素晴らしいツールを開発してくれるかもしれません。

このモジュールをoakFreshなどのWebフレームワークと組み合わせることで、分析したデータの表示なども簡単に行えるでしょう。

雑記

マップといえばGoogle Mapが登場した2005年頃、ちょうどAjaxという技術が使われはじめたときに触っていたことをふと思い出しました。Google Mapが登場する以前、個人のWebサイトで、撮影した写真を地図画像を紐づけて街の紹介ページをつくろうとJava Appletで試行錯誤していたことがあったので、JavaScriptだけで実現するGoogle Mapの登場は感動的でした。素晴らしい技術はエンジニアたちを魅了し、新しいトレンドがつくられ、そこに新しいビジネスが生まれていきます。

Crypto Worldでもきっとまた同じようなことが起こるでしょう。それがBitcoinやEthereumといったBlockchainそのものなのか、それを活用したおもしろい企業が登場するのかはまだ分かりません。マーケットはすっかり冷え込んでいますが、数あるプロジェクトの中には、新しいことに果敢にチャレンジして経験を積み成長し続けているものもあることでしょう。