前回までRippleAPIをNode.jsから使用する方法を解説してきました。
RippleAPIはNode.js上からだけでなく、Webブラウザ上からでも使用可能ですので、今回はその方法について例を挙げて解説します。 Node.jsからWebpack等を使う方法もありますが、ここではNode.jsを使わずにシンプルな方法で実装します。
Webページ上でのrippleAPI
ripple-libの正式なCDNページを見つけることはできませんでしたが、GitHubにはリリース版のJavaScriptがありますので、本サンプルではこちらを参照しています。信頼性の点から考えて、なるべく公式に公開されているものを使用する方が無難でしょう。
ripple-lib on GitHub
https://github.com/ripple/ripple-lib/releases/
address.html
ripple-libを読み込むと、グローバル変数rippleがつくられます。ページ読み込み時にアドレスを生成し、その内容をダイアログに表示するだけのサンプルを以下に記載します。
<!DOCTYPE html> <html> <head> <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/lodash.js/4.17.11/lodash.js"></script> <script src="https://github.com/ripple/ripple-lib/releases/download/1.2.3/ripple-1.2.3-min.js"></script> </head> <body> <script> let api = new ripple.RippleAPI(); let account = api.generateAddress(); alert(JSON.stringify(account, null, 2)); </script> </body> </html>
XRP Address Generator
次に、RippleAPIを使ったWebページのサンプルとして特定のキーワードを含むAddressを生成するためのプログラムをつくってみました。計算量の都合でせいぜい2文字~4文字程度のキーワードを含めるくらいのアドレスしか取得することは難しいですが、無味乾燥なアドレスにちょっとしたアクセントを付けることができてよいでしょう。
アドレスの生成にはRippleAPIのgenerateAddress()を使っています。生成したアドレスはXRP Ledgerに記録されてはじめて有効となります。アカウント維持のために、XRP Ledgerの仕様により最低でも20XRPが必要となりますので、作成したアドレスに送金が必要です。送金の際はアドレスが正しいこと、およびそのシークレットを持っていることを確認のうえ、自己責任で行ってください。
ソースコード
https://github.com/toshio/toshio.github.io/blob/master/XRP/addressGenerator.html