Binance Chain上で独自のトークンを発行することができます。
『Binance Chain API① Tokens』でも少し触れましたが、Binance Chain上で発行されているトークンは2019年4月30日時点ですでに7種類あるようです。メインネットが公開されてから約一週間が経ってだいぶ増えてきました。
https://dex.binance.org/api/v1/tokens ※JSON形式
name | original_symbol | total_supply |
---|---|---|
“Atomic | AWC | 10000000.00000000 |
Binance Chain Native Token | BNB | 188345602.00000000 |
Mithril | MITH | 1000000000.00000000 |
NOW Token | NOW | 100000000.00000000 |
Red Pulse Phoenix Binance | PHB | 1456076219.96812829 |
Spendcoin | SPNDB | 2000000000.00000000 |
Xeonbit Token | XNS | 300000000.00000000 |
以下のWebページでも確認できます。
https://explorer.binance.org/assets
トークンの発行
トークンの発行には1,000 BNBが必要です。(2019/4/30時点)
トークンを発行して何かを事業をはじめるという具体的な計画を持っているわけではないため、まだメインネット上でトークンの発行を試してみたことはありませんが、2019年2月にテストネットが公開されたときに調査・研究を目的としてテストネット上でトークンを発行してみた経験がありますので少し解説したいと思います。
トークンの発行はbnbcliコマンドで行います。bnbcliの導入方法や基本的な使い方については、以下の公式ドキュメントが参考になります。
あくまでテストネット上ですが、トークンを発行して実験してみました。
テストネット上で実行したコマンドは概ね以下のような感じです。もし、メインネットで本物のトークンを発行する場合には、--chain-id
や--node
の値などを変える必要がありますのでご注意ください。
$ bnbcli token issue --token-name "<トークン名>" --total-supply 10000000000000000 --symbol "<シンボル>" --mintable --from <アドレス> --chain-id Binance-Chain-Nile --node data-seed-pre-2-s1.binance.org:80 --trust-node
新しいブロックチェーン・プラットフォームを開発し、こうしてテストとして使用できる環境を公開してくださっているBinanceに感謝します。
私自身はブロックチェーンの世界に足を踏み入れたのが2018年と遅く、何周もの周回遅れ組ですから、これから独自のブロックチェーンを構築して何かするという点よりも、すでにあるブロックチェーン上でどんなことができるのかという点に着目して、これからも調査・研究していく予定です。
本Blogの記事が『もっと便利な世の中にしたい』という同じ志を持つエンジニアの方々、事業者の方々のお役に立てばさいわいです。